2021年2月28日日曜日

最終的に害獣駆除のような顛末に

 ※ 個人の感想です

個人的には、最終的に害獣駆除のような顛末になったようにも思います。

・存在してはいけない「生き物」だ発言以降、対話しない。

・昆虫に例えられている(ksks)

「生き物だ」というキーワードにあるように、元「人間」としては見ていなかったようにも感じています。

先生の短編の復讐譚は凄まじいほどに描ききっており、描こうと思えば復讐の救いの無さも描ける人だと思います。

なんとなく、主人公としてやさしい少年が登板したからこそ、復讐の救いの無さと葛藤が回避されたような気もしています。

人間対元人間ではなく、人間対人外に置換されたのかなと。

憎い仇敵を赦せるわけもなく、一方で「元人間」であれば彼が序盤に見せた「やさしさ」も示さなければならず、それではtnjrがかわいそうだから、「元人間」ではなく「人外」に置換したようにも思います。敢えて思考停止させてあげたかったのではないでしょうか。

mznは死産になりかけたくらい、生来病弱な人間で、相当苦しんでいた筈です。現実の病人は余裕が無いものです。苦しかったと言葉にしないからといって、彼が苦しんでいなかったわけではない。「元人間」だという属性を「人外」に置換したことで、mzn自身の苦悩の掘り下げが描かれなかったのは残念です。

mzn自身が「大災」という言葉を口にしたことも「人外」への置換なのかもしれない。

個体レベルの生命の尊厳と、社会の治安維持。或いは復讐。真摯に向き合うとなると15歳の少年には荷が重い。大人ですら結論が二分するテーマです。根本的にはもっと大人が主人公でも良かったのかもしれない。

或いは、元人間で悲しい過去を持つという属性をもたせず、最初から人外、モンスターであればよかったのかなぁ。

終盤の展開は未だに消化が難しいです。

オニが元々は病気、貧困その他の社会的弱者であると仮定した場合に、オニがいなくなったとしても根本原因は変わらない訳で、本当に平和と言えるのかな。現代ですら解決できない問題でもあり、答えは出す必要はないけれど、誰か疑問に思っても良かったかなとも思う…。

根本的にはおにとなったのが薬害か、それとも本人の属性かという論点があり、後者が採用されている様にも思う。家庭環境の描写が無くrngkさんのksksの記載も踏まえると。故に生まれた時の姿に戻して滅した?しかし、断定はできない。掘り下げが無いから。敢えてこの論点を回避したのかもしれないなぁ

答えは用意せず読者に問題提起して考えさせたかったということかもしれない。なぜ彼は赤ちゃんの姿で滅びたのかを…。だから対話をしなかったのかもしれない…。




主人公と敵側の対話

 主人公と敵側の対話というのは少年漫画の主人公として必要だったようにも思うのだけれど、お互いかみ合っていないのだな。mznは「大災と思え」だし、tnjrは「存在してはいけない生き物」だし。  mznとtnjrの対話は、最初に彼らが相まみえたときに、tnjrが「存在してはいけない生...